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2020年3月期の決算の業績について

当連結会計年度における業績は、中核事業である地域薬局ネットワーク事業セグメントの医薬品ネットワーク部門が順調に推移したこと及び調剤薬局部門において前期M&Aにより取得した店舗の業績が寄与したことに加え、長期処方や高額薬剤の処方箋が増加して処方箋単価が上がったこと等により、売上高は順調に推移いたしました。一方で、2020年1月以降は新型コロナウイルス感染症の影響による受診控えやインフルエンザウイルス感染が例年を下回って推移したこと等により、処方箋応需枚数は伸び悩む結果となりました。

以上の結果、売上高は105,241百万円(前年同期比7.1%増)、営業利益1,615百万円(同13.0%増)、経常利益1,560百万円(同3.9%増)となりました。また、経営環境が悪化し収益性が低下した薬局店舗の固定資産やM&Aにより取得した子会社ののれんに係る減損損失を特別損失として計上したこと、上記減損損失や過去のM&Aに伴うのれんの償却費用(販売費及び一般管理費)等の法人税等の計算において損金に算入されない費用を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純損失は895百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益462百万円)となりました。
   
なお、のれんの償却費用や減損損失は会計処理上の費用であり、これらによるキャッシュ・フローの流出はありません。当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、4,232百万円を確保しております。

2021年3月期の取組について

地域薬局ネットワーク事業セグメントの医薬品ネットワーク部門においては、2021年3月期の加盟店純増数1,200件を目指すと同時に、医薬品の在庫システムの活用や流通効率化の推進を行ってまいります。調剤薬局部門においては、薬剤師の対人業務の更なる強化、後発医薬品の使用品目の絞り込み、生産性の向上を通して、処方箋を獲得し収益の改善を図ってまいります。医薬品製造販売部門においては、医薬品ネットワーク加盟店向けの販売拡大に向けた取組を行ってまいります。

その他、賃貸・設備関連事業においてはサービス付き高齢者向け住宅の全棟入居率90%達成、給食事業・訪問看護事業においては収支の安定化を目指します。また、「第五次中期経営計画」の自己資本比率30%達成に向けた施策を進め、財務体質の強化を図ってまいります。

2021年3月期の業績見通しについて

2020年4月に行われた薬価改定・調剤報酬改定では、薬価は0.99%の引き下げとなり、調剤報酬は従来からのかかりつけ機能の評価や対物業務から対人業務へシフト等の考え方がより一層進められた結果、+0.16%となりました。これを受けて、薬局業界では経営環境の悪化に対応しつつ更なる対人業務への注力を実現するため、業務効率化や経営の安定化ニーズが一段と高まるものと考えられます。
当社としては、2021年3月期は、医薬品ネットワーク加盟件数の増加や前期に新規開局・M&Aを行った薬局店舗の業績寄与、薬局におけるIT投資の一巡、賃貸・設備関連事業でのサービス付き高齢者向け住宅の入居促進等による業績の回復を目指しております。
しかしながら、足元は新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、調剤薬局部門で処方箋応需枚数が大きく減少しております。新型コロナウイルス感染症が収束する時期は現時点では見通しが困難であり、処方箋枚数の減少が長期化することも考えられます。
以上を踏まえ、2021年3月期の業績予想に関しては、売上高、営業利益、経常利益に関するレンジ形式による通期業績予想を開示することといたしました。新型コロナウイルス感染症の影響による処方箋応需枚数の減少により、売上高で6~26億円程度、営業利益で6~16億円程度の減少を見込んだ結果、通期業績予想は売上高103,500~105,500百万円(前年同期比△1.7%~0.2%)、営業利益1,150~2,150百万円(前年同期比△28.8%~33.1%)、経常利益1,100~2,100百万円(前年同期比△29.5%~34.6%)を見込んでおります。
なお、今後の新型コロナウイルス感染症の拡大や収束の状況等によって業績は大きく変動する可能性があります。業績予想の修正の必要性が生じた場合は、速やかに開示いたします。また、「第五次中期経営計画」最終年度2022年3月期の定量目標に関しても、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ見直しを検討してまいります。

新型コロナウイルス感染症が経営に与える影響は大きいものの、当社は医療グループとして足元の新型コロナウイルス感染症に適切に対応しつつ、経営課題に対する取組を着実に推進してまいります。
また、当社は、『良質な医療インフラを創造し生涯を見守る「まちのあかり」として健やかな暮らしに貢献します』を企業理念のもと、地域の皆様の健やかな暮らしに貢献するとともに、事業基盤の強化と企業価値向上に向けた努力をしてまいりますので、今後ともご支援及びご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

2020年5月15日
田尻 稲雄